持続可能な林業をめざして
最近まで無視されてきた1つの要素は、地力の維持に役立っている土壌生物です。
わけてももっとも重要なのが、世界の植物種の90パーセントの根に付着している菌根菌類です。
小型哺乳動物に食べられて四方にまき散らされた菌によって、樹木は土壌から栄養素と水分を吸収し、窒素を固定できるようになります。
従来方式の伐採では、宿主植物が取り除かれ、土壌が掩乱されるので、寄生菌類が消滅してしまいます。
同様に、いまでは林業者たちは、森林の健康のためには枯死木や丸太が必要不可欠であることを認識しはじめています。
それらは、野生生物にとっては重要な生息の場になり、有機物と栄養素を土壌に還元するばかりでなく、浸食防止に役立つからです。
生態系から枯死木やその他の有機物を取り除きすぎると、そのために生態系全体が崩壊しかねません。