持続可能な林業をめざして 3
熱帯地域にも少数ながら有望視される林業経営があります。
いずれもこのような多様性を中心にしたアプローチがとられています。
1985年以後、ヤネシア林業協同組合(アマゾニアで結成された最初のインディオの協同組合)は、ペルーのパルカス峡谷地帯で活躍しています。
この協同組合では、地元民が林産物を所有し加工しており、多様性を保護するような伐採が行われています。
狭い縞状に伐採を実施して、広大な森林を無傷のままに残すことで、パルカス・プロジェクトは自然への損害を最小限にとどめようとしています。
林冠に隙間をつくってやると、伐採されていない場所に生じる何百という樹種の陽性苗が縞状地帯に定着できるのです。
樹皮や枝も、焼くのではなく、栄養源として地面に残して長期的な地力維持をはかるというものです。
不幸にして、貧困と戦火に苦しむペルーの不安定な社会条件は、健全な林地管理を不可能にするおそれもあるのです。
熱帯雨林で、木材以外の価値を失うことなく、持続的木材生産を行うことが物理的に可能かどうかが、いまでも論争の的になっています。