持続可能な林業をめざして 5
林分にある樹木の多くは、国際的な木材業者によって貴重なものとは受けとめられていませんが、まだまだ伸び得る林産物供給源だと言えるでしょう。
すでに伐開された土地での植林努力を大幅に引き上げることは、大気中におけるニ酸化炭素の蓄積を緩和し、河川流域の劣化を安定化するとともに、薪炭材を提供するうえでも緊要なことです。
しかもそれは、長期的に見て、産業用材の1大供給源を生むことでもあるのです。
植林は従来の森林管理よりコスト高になるが、植林地での樹木は天然林に比べて生長がはるかに早く、小面積でも木材需要を満足させることができます。
たとえば中国では、植林地面積を1000万ヘクタール(木材収穫に利用できる現在の面積の4パーセント)だけ増やせば、同国の木材生産を現在の2倍にすることができると推定されています。
とくに木材資源に乏しい国では、木材供給を迅速に行うために、大量の植林を行い、管理することが必要になるでしょう。
しかし、さまざまな要因を考えると、植林地経営の方法としては、今日支配的な集約的モノカルチャi・システムよりも、もっと多様なアプローチが必要だと思われます。